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筋肉量の低下がもたらす影響とその予防について

こんにちは。やす整形外科クリニックです。

本日は「筋肉が落ちることによる影響」について、皆さまにわかりやすくご紹介したいと思います。

筋肉は私たちの身体を動かすだけでなく、健康を保つうえでも非常に重要な役割を担っています。しかし、加齢や運動不足、または病気などにより筋肉量が減少してしまうと、身体のさまざまな機能に悪影響を及ぼす可能性があります。

筋肉量の減少による主な影響

1. 基礎代謝の低下

筋肉はエネルギーを多く消費する組織です。そのため筋肉量が減ると、安静時でも消費されるエネルギー量(=基礎代謝)が低下します。これにより太りやすくなったり、体重の管理が難しくなったりすることがあります。

2. 体力の低下と疲れやすさ

筋力が低下すると、日常生活の動作―たとえば階段の上り下りや買い物での荷物の持ち運びなど―がつらく感じるようになります。疲れやすくなり、活動量も減ることで、さらに筋力が落ちてしまうという悪循環に陥ることもあります。

3. 姿勢の崩れと関節への負担

筋肉は骨格を支える大切な役割を持っています。特に背中やお腹まわりの筋力が落ちると、猫背や反り腰などの姿勢不良が起こりやすくなります。これが慢性的な腰痛や膝痛など、関節への負担にもつながってしまいます。

4. 代謝疾患のリスク増加

筋肉は糖の代謝にも深く関わっています。筋肉量が減少するとインスリンの働きが悪くなり、血糖値のコントロールが難しくなることがあります。結果として糖尿病のリスクも高くなると言われています。

筋肉がかなり落ちている方に見られる特徴

当院でも以下のような症状を訴えて受診される方が増えています:

  • ・四肢が細くなり、見た目にも筋肉の減少が分かる
  • ・日常生活の中で疲れやすくなった
  • ・階段を上るのがつらい、つまずきやすくなった
  • ・姿勢が悪くなったと周囲に言われる
  • ・体重は減っているのに体が重く感じる

こうした症状は、いわゆる「サルコペニア(加齢に伴う筋肉減少症)」の兆候であることもあり、早めの対処が重要です。

筋肉量を維持・改善するための対策

1. 運動の習慣を取り入れましょう

筋肉を維持・増強するためには、定期的な運動が欠かせません。無理のない範囲での筋力トレーニング(例:スクワット、軽いダンベル運動など)やウォーキングなどの有酸素運動を組み合わせて行うことが効果的です。

2. 食事にも気を配りましょう

特にタンパク質は筋肉の材料となるため、積極的に摂取することが大切です。肉、魚、卵、大豆製品など、バランスよく取り入れていきましょう。

3. 睡眠と生活習慣の見直し

筋肉の修復や成長は、睡眠中にも行われています。十分な睡眠時間を確保することや、ストレスの軽減なども筋肉の健康に関わってきます。

最後に

筋肉の健康は、私たちの**「動く力」や「生活の質」**を支える土台です。筋肉量を維持することは、健康寿命を延ばすうえでも非常に重要です。

当院では、筋力低下にお悩みの方への運動指導やリハビリテーションのご相談も承っております。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

引き続き、皆さまの健康づくりを全力でサポートしてまいります。

 

※ GWは暦通り診療を行います。