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更年期に注意すべき手のトラブル – 痛みや不快感のサイン

スタッフブログ


更年期は、女性にとって身体の変化が生じる時期ですが、手の健康も忘れてはいけません。以下に挙げる手の問題が一般的で、これらは手の痛みや不快感を引き起こすことがあります。

① ばね指

ばね指 は、指が曲がったり伸びたりするときに引っかかる感じの病気です。指が突然引っかかり、伸ばすのが難しくなることがあります。これは、指の腱(腱鞘)が炎症を起こして、指の関節を動かすときにこすれることが原因です。更年期にホルモンの変化がこの症状を悪化させることがあります。

② 膨らんだ指関節(ヘバーデン結節)

ヘバーデン結節 は、指の先っぽにできる腫れた塊です。これは、特に骨関節炎(関節の変形)に関連があります。関節が腫れて硬くなり、指が変形することがあります。更年期には関節の痛みや腫れが増えることがあるので、要注意です。

③ こぶのような指関節(ブシャール結節)

ブシャール結節 は、指の中間部分にできるこぶのような塊です。指の曲げ伸ばし運動が制約されることがあります。これも骨関節炎に関連しており、関節の腫れや痛みが更年期に増えることがあります。

④ 手首の痛みとしびれ(手根管症候群)

手根管症候群 は、手首の内側に痛みやしびれが生じる疾患です。特に夜間に症状が悪化し、手首や指に放射線状の痛みが拡がることがあります。更年期にホルモンの変化が神経に影響を及ぼし、痛みを増幅させることがあるので、要注意です。

⑤ 母指の付け根の関節の痛み(母指CM関節症)

母指CM関節症 は、母指の付け根の関節に炎症が生じ、痛み、腫れ、動きの制限が現れる疾患です。物を握るのが難しくなることがあります。更年期にはホルモンの変化が症状を増幅することがあります。

⑥ 指が曲がる(ドケルバン病)

ドケルバン病 は、手のひらに結節ができ、指が曲がる疾患です。指がまっすぐに伸ばせなくなることがあります。更年期には、この疾患のリスクが高まることがあります。

 

これらの手の問題は更年期に起こりやすく、手の痛みや不快感を引き起こすことがあります。症状が現れた場合は、医師の診察を受け、適切な治療法を検討しましょう。手の健康は日常生活に大きな影響を及ぼすため、早期の対処が大切です。個別の疾患に対する詳細な情報を医師から受け、最適なケアを行いましょう。