ぎっくり腰が長引く

ぎっくり腰が長引く

「ぎっくり腰が長引く」場合、ぎっくり腰が引き金となり、慢性的な腰痛やしびれに繋がり日常生活に影響が出る可能性があります。この記事は「ぎっくり腰が長引く」ときの状態、原因、診断方法、そして治療について詳しく説明します。

ぎっくり腰が長引くなど症状が生じるとき

「ぎっくり腰が長引く」状態は、以下のような日常生活でよく見られる状況で感じることがあります。

①急な動作で腰に痛み

物を持ち上げたり、体をねじったりすると、腰に激痛が走ります。

②立ち上がるのが困難

座ったり横になったりしている状態から立ち上がるとき、腰の痛みが増すことがあります。

③歩行困難

ぎっくり腰になると、歩くのが難しくなることがあります。

④腰の筋肉が硬くなる

痛みを緩和するために体が無意識に筋肉を硬直させます。

⑤痛みが長引く

ぎっくり腰の痛みは通常、数日から数週間で改善しますが、一部の人々では痛みが数ヶ月以上も続くことがあります。

⑥一部の体位で痛みが増す

ある特定の体位になると、腰の痛みが増すことがあります。

⑦伸ばす/曲げる動作が困難

腰を伸ばしたり曲げたりするときに、痛みが増すことがあります。

ぎっくり腰が長引く原因・疾患

「ぎっくり腰が長引く」症状の原因となる疾患には以下のようなものがあります。

①椎間板ヘルニア

椎間板が脊椎の間から飛び出して、神経を圧迫すると、ぎっくり腰の症状が長引くことがあります。

②脊柱管狭窄症

脊柱管が狭まり、神経を圧迫すると、ぎっくり腰のような症状が起こります。

③筋筋膜性腰痛

腰の筋肉が過度に緊張すると、ぎっくり腰の症状が引き起こされ、それが長引く原因となることがあります。

④骨粗鬆症

骨がもろくなる病気で、腰部の骨が弱くなり、ぎっくり腰を引き起こしやすくなります。

⑤変形性腰椎症

脊椎の関節が摩耗し、炎症を起こすと、ぎっくり腰が起こりやすくなります。

診察・診断方法

「ぎっくり腰が長引く」と感じたときには、以下の診察・診断方法で症状の原因を調べることがあります。

①医師の診察

医師は患者の腰の動きを観察し、痛みの位置と程度を確認します。また、歩行や姿勢、神経機能に問題がないかも確認します。

②画像診断

MRIやCTスキャンは、脊椎や椎間板の異常を特定するために用いられます。これらは神経の圧迫や椎間板のヘルニアを見つけるのに役立ちます。

※痛みが激しい、しびれが伴うなど日常生活に影響を及ぼす場合、または痛みが数週間以上続く場合、専門医の診察を受けてください。

治療について

「ぎっくり腰が長引く」症状の治療には以下のような方法があります。

①薬物療法

非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)や筋弛緩薬、鎮痛薬が痛みと炎症を軽減するために処方されることがあります。

②注射療法

ステロイド注射が腰の周囲に行われ、痛みと炎症を軽減することがあります。

③リハビリ

理学療法士が指導する特定のエクササイズが、腰の筋力を強化し、柔軟性を改善し、再発を防ぐのに役立ちます。また姿勢改善により症状の再発を図ります。

④手術療法

痛みが極端に重く、通常の治療が効果を示さない場合、または神経機能に深刻な問題がある場合には、手術が必要となることがあります。手術は通常、最後の手段として考えられます。

ぎっくり腰でやってはいけないこと

ぎっくり腰になった場合、以下のようなことは避けるようにしてください。 良かれと思ってしたことが、逆効果になってしまうケースは少なくありません。

  • 1日中横になる等の過度の安静
  • 自己判断での運動
  • 発症直後(急性期)に患部を温める

ぎっくり腰になると、そもそも激しい運動はできませんが、時々「動かした方がいいと聞いた」と無理な運動をしてしまうケースが見られます。一方の過度の安静も、回復の遅れにつながります。一般には「痛みのない範囲で動く」のが良いとされています。 また、ぎっくり腰発症直後は、患部で炎症が起こっているため、温熱は逆効果です。まずは冷やして炎症を鎮めることが大切です。その後、炎症が静まってからは、温めることで痛みの軽減が期待できます。

ぎっくり腰が長引くなどお悩みの方は当院までご相談ください

「ぎっくり腰が長引く」状態は、さまざまな原因により引き起こされます。そのため、適切な治療を受けるためには、まずは症状の原因を正しく診断することが重要です。また、症状が続く場合は早急にご相談ください。