せぼね外来

せぼね外来とは(脊椎外科 )

せぼね外来とは(脊椎外科 )せぼね外来では、「脊椎(せぼね)」と、脊椎の中を通る神経を指す「脊髄」「頸椎」を診療します。
脊椎の疾患によって神経が圧迫されるなどして、腰痛や肩こり、手足の痛みや痺れが出ているケースも少なくありません。
脊椎・脊髄の症状と疾患の知識が豊富な医師が担当いたしますので、首から下の痛みやしびれの原因が分からない時、安静や湿布などで症状が改善しない時には、お気軽に当院にご相談ください。

このような症状は
ありませんか?

以下のような症状がございましたら、お早めに当院にご相談ください。

  • 首から肩、背中の痛み
  • 腕や手の痛み、痺れ
  • 手先の作業が困難
  • 持っているものを落としてしまう
  • 腰・お尻・脚の痛み、痺れ
  • 休み休みでないと歩けない(間欠跛行)
  • 歩く時に足を引きずってしまう

せぼね外来(脊椎外科)で
対応する症状・疾患

腰が痛い

腰痛を伴う疾患としては、椎間板ヘルニア、すべり症、脊柱管狭窄症などが挙げられます。
腰痛は日本人の国民病とも呼ばれるほど身近な症状であるが故に、放置されてしまいがちな側面があります。各疾患に対する治療によって、腰痛の改善が期待できます。

肩こり

腰痛と同様に、働き盛りの世代によく見られるのが肩こりです。
多くの場合、不良姿勢や運動不足、筋肉疲労などが原因ですが、頚椎の疾患によって引き起こされる肩こりもあります。セルフケアをしたり、姿勢に気をつけているのに治らない肩こりには特に注意が必要です。

年齢を重ねるごとに背が縮んできている

20~30代の頃より2センチ以上背が縮んでいる場合には、脊椎の圧迫骨折、椎間板ヘルニアなどの疾患が疑われます。
そして、圧迫骨折の原因となるのが、骨粗鬆症です。気づかないうちに圧迫骨折を起こしていることもあるため、特に骨粗鬆症のリスクの高い中高年の女性は注意が必要です。

長い時間・距離が歩けない

少し歩くと足の痛み・しびれで歩けなくなる、けれど休むとまた歩けるという状態を「間欠跛行」と言います。
「歳をとったから仕方ない」と諦めてしまいがちな症状のうちの1つです。
原因となる疾患としては、脊柱管狭窄症、閉塞性動脈硬化症などが挙げられます。

腰椎圧迫骨折

腰椎(背骨の腰の部分)で発生した骨折です。放置すると腰痛が慢性化したり、下肢の機能が低下したりします。
背景に骨粗鬆症があるケースがよく見られます。骨折というと強い衝撃によって起こるものと思われがちですが、骨粗鬆症によって骨がもろくなっていると、尻もち程度の衝撃で骨折することがあります。
骨粗鬆症の段階で、骨粗鬆症の治療を行うことで、腰椎圧迫骨折のリスクを下げることができます。骨粗鬆症になりやすい40歳以上の女性は、定期的に骨密度検査を受けることをおすすめします。

腰椎椎間板ヘルニア

椎骨と椎骨のあいだにあり、クッションの役割を果たしている組織を「椎間板」と言います。日常生活や運動における日々の負荷により、腰椎の椎間板に亀裂が入って中の組織が飛び出してしまうのが「腰椎椎間板ヘルニア」です。ヘルニアにより近くの神経が圧迫されることから、強い腰痛、脚の痛みをきたします。
なお、同様の現象が頚椎で起こる「頚椎椎間板ヘルニア」では手の痛み・しびれが、胸椎で起こる「胸椎椎間板ヘルニア」では下肢の痺れや脱力感などが見られ、それぞれせぼね外来の対象疾患となります。

腰部脊柱管狭窄症・腰椎すべり症

背骨の中にあり神経が通るトンネルを「脊柱管」と言います。脊柱管は加齢によって徐々に狭くなります。そして腰部の脊柱管の狭窄によって神経が圧迫され、足の痺れや痛み、間欠跛行などの症状が出現する病気が「脊柱管狭窄症」です。
なお腰部脊柱管狭窄症は、腰部で椎骨がずれる「腰椎すべり症」によって引き起こされることもあります。

頚椎症性脊髄症

頚椎(首の骨)の脊柱管が狭くなり、中を通る神経(脊髄)が圧迫される疾患です。
手足の痺れ、歩きづらさなどの症状が見られ、進行すると車いす生活を余儀なくされることもあります。主な原因は加齢と言われており、予めの対処が難しいものの、早期発見によって悪化を防ぐことが可能です。
階段の上り下りで手すりを使うようになった、段差のないところで転ぶことが増えたという場合には、そのタイミングで念のために検査を受けることをおすすめします。

そり腰(骨盤前傾)

そり腰(骨盤前傾)とは、骨盤が前方に倒れることで、坐骨が後方に出っ張っている状態を指します。横から観察すると、下腹部が前方に出て、背骨が過剰に反っているように見えます。一見すると悪い姿勢に見えないことがありますが、放置していると慢性腰痛やむくみ、肩こり、ぽっこりお腹などの原因になります。
筋力トレーニングやストレッチ、ダイエットなどによる改善が期待できます。また、ヒールの高い靴はそり腰を悪化させるおそれがあるため、使用をやめたり、履く時間を短くすることも大切になります。

ストレートネック

首の骨は通常、多少背中側に反っています。ストレートネックとは、本来であれば少し湾曲しているはずの首の骨が、真っすぐになっている状態を指します。横から観察すると、顔を前に突き出して猫背になっているように見えます。近年見られるほとんどのストレートネックは、スマホやパソコンの長時間使用が主な原因になっていると言われています。また、骨盤のゆがみが波及して発症するストレートネックもあります。

せぼねの痛み、
違和感のある方は
当院へご相談ください

せぼねの痛み、違和感のある方は当院へご相談くださいせぼね外来で扱う疾患は、神経が圧迫されることで手足、腰、お尻などに症状が現れます。そして多くの方が、「神経が圧迫されている」ことに気づかないまま、症状に悩み続けます。湿布を貼ったり、ストレッチをしたりといった方法では、改善はほとんど期待できません。
脊椎の疾患に対する治療としては、薬物療法、ブロック注射、装具療法、手術などがあります。患者様お一人お一人に合った治療をご用意しておりますので、「おかしいな」「年齢のせいかな」と感じた時には、お早めに当院にご相談ください。